ブリヂストンから発売されているトートボックスSMALLは、「オシャレな自転車に乗りたい」「荷物をたくさん運べる自転車に乗りたい」「荷物を多く乗せるので、特に漕ぎだしや停車する際はできるだけふらつかない自転車に乗りたい」「荷物をたくさん載せて運ぶけれど、できるだけ軽くて丈夫な自転車に乗りたい」「荷物を載せるのがラクな自転車に乗りたい」「自転車に降りてからの取り回しがラクに行える自転車に乗りたい」という方におすすめの自転車です。
トートボックスSMALL
※1.トートボックスSMALLの色は、E.XアメリカンブルーとT.XHカーキ(ツヤ消しカラー)の2種類です。
※2.画像のリヤキャリヤ(後方の荷台)に装着してあるBOXバスケットは、フロント(前)側にも取り付けることができます。
「オシャレな自転車に乗りたいけど、実用性が伴っているかどうか心配」という方がよくいらっしゃいます。また、トートボックスSMALLについても「見た目はオシャレだけど実用性はどうなの?」と疑問に感じておられる方がおられると思いますので、ここではトートボックスSMALLの性能面の説明をさせていただきます。
自転車の重さの目安(フロントバスケット・リヤキャリヤ標準装備)
軽い | 18.0kg未満 |
やや軽い | 18.0kg以上20.0kg未満 |
普通 | 20.0kg以上22.0㎏未満 |
やや重い | 22.0kg以上24.0㎏未満 |
重い | 24.0kg以上 |
荷物をたくさん載せる目的でつくられた自転車はある程度の耐久性を必要とするため、車体が重くなりがちですが、トートボックスSMALLの場合、軽い素材であるアルミ製のタフフレーム(※)を使用しています。また、小さなタイヤを装着しているトートボックスSMALLは、大きなタイヤを装着している自転車に比べると車体重心が低くなっています。そのため、車体の軽さ、車体の重心の低さにより、自転車に降りてからの取り回しが、小柄な方や女性でも行いやすくなっています。
<お手頃価格の自転車に比べ長期間綺麗な外観を保ちやすい?>
価格が3万円未満のお手頃価格の自転車の場合、パーツはほとんど鉄ばかりが使用されていますが、価格が約5万円のトートボックスSMALLの場合、パーツはアルミが多く使われています。そのため、トートボックスSMALLはお手頃価格の自転車より錆びにくく、長期間綺麗な外観を保つことができます。
買い物袋や大きなバッグなどのたくさんの荷物を自転車に積んでいる場合、タイヤが大きければ大きいほど、漕ぎだしや停車する際にふらつきやすくなります。しかし、トートボックスSMALLのタイヤは小さいので、買い物袋や大きなバッグなどのたくさんの荷物を自転車に積んでいても、漕ぎだしや停車する際にふらつきにくくなります。
一般的に、タイヤの小さな自転車より、タイヤの大きな自転車の方が、走行中の車体の安定感や段差での衝撃を受けにくさは優っています。ただ、トートボックスSMALLは、幅広のタイヤを装着しているため、一般的な小さなタイヤの自転車より、走行中車体が安定し、段差での衝撃も受けにくくなっています。
ハンドルを半固定する「くるピタ」により、車体が安定するために、駐輪中自転車が倒れにくいだけでなく、荷物の載せ下ろしが行いやすくなっています。
20インチのタイヤでもリヤキャリヤの高さが十分低いため、荷物の載せ下ろしをラクに行えます。しかし、トートボックスSMALLの場合、前輪は20インチのタイヤが装着されていますが、後輪は18インチのタイヤが装着されているため(また、前出の「くるピタ」が加わることで)、荷物の載せ下ろしがよりラクに行えます。
一漕ぎで進む距離の違い
トートボックスSMALLの一漕ぎで進む距離は、1速:3.2m 2速:4.4m 3速:6.0mで、トートボックスLARGEの一漕ぎで進む距離は、1速:3.4m 2速:4.7m 3速:6.4mですが、片道5kmまでの移動なら、疲れにくさはあまり変わりません。
ただ、数十センチの差でも、片道5kmを超えてくると疲れにくさの差が大きくなってきますので、片道5km以上の長距離をよく走るという方は、トートボックスSMALLより一漕ぎで進む距離の長いトートボックスLARGEを選択されてもいいかもしれません。
ハンドル形状の違い
トートボックスSMALLのハンドルは、自転車の後方に大きくカーブしているセミアップハンドルです。一方、トートボックスLARGEのハンドルは、横方向に真っ直ぐなオールラウンダーハンドルです。
セミアップハンドルはスピードの出やすい前傾姿勢をとれませんが、リラックスした姿勢で運転できるため、姿勢の面ではあまり疲れません。
オールラウンダーハンドルは力が入れやすく、スピードの出やすい前傾姿勢をとることができますが、姿勢の面でやや疲れてしまいます。
タイヤサイズの違い、タイヤサイズの違いによる車体全長、車体重量の違い
トートボックスSMALLは、20インチ(前輪)のタイヤを装着しており、トートボックスLARGEは、24インチ(前輪)のタイヤを装着しています。
そして、トートボックスSMALLとトートボックスLARGEのパーツ素材は同じですが、これだけタイヤの大きさの違ってくると、車体全長や車体重量が違ってきます。
タイヤサイズの違いによる小回りの利きやすさ、ふらつきにくさ、漕ぎやすさ、段差での衝撃の受けにくさ、取り回しの行いやすさなどの違い
トートボックスSMALLとトートボックスLARGEの主な違いの一つは、タイヤサイズ違いですが、タイヤサイズの違いで小回りの利きやすさ、ふらつきにくさ、漕ぎやすさ、段差での衝撃の受けにくさ、取り回しの行いやすさなどが違ってきます。
タイヤサイズの違いでどのようなことが変わってくる?
「参考 20インチタイヤの自転車と24インチタイヤの自転車との違い」
20インチ自転車 | 24インチ自転車 | |
24インチより小回りが利きやすい | 小回り | 20インチより小回りが利きにくい |
24インチよりふらつきにくい | 漕ぎだし | 20インチよりふらつきやすい |
24インチよりふらつきにくい | 停車する際 | 20インチよりふらつきやすい |
24インチより安定感がない | スピードに乗った状態 | 20インチより安定感がある |
24インチより漕ぎにくい | 漕ぎやすさ | 20インチより漕ぎやすい |
24インチより受けやすい | 段差での衝撃 | 20インチより受けにくい |
24インチより行いやすい | 取り回し | 20インチより行いにくい |
タイヤの小さな自転車の方が小回りは利きやすい
タイヤの大きな「トートボックスLARGE」より、タイヤの小さな「トートボックスSMALL」の方が、小回りは利きます。そのため、人通りが多い場所や狭い路地などでは、タイヤの小さな「トートボックスSMALL」の方が、扱いやすいです。
20インチと24インチを比べると漕ぎだし、停車する際にふらつきにくいのは20インチ
20インチの「トートボックスSMALL」は、24インチの「トートボックスLARGE」より車体重心が低いので、漕ぎだしや停車する際は、24インチの「トートボックスLARGE」よりふらつきにくくなります。
因みに、20インチの「トートボックスSMALL」は車体を安定させやすい幅広のタイヤを装着していますので、一般的な20インチのタイヤを装着した自転車よりもふらつきにくいです。また、24インチの「トートボックスLARGE」も車体を安定させやすい幅広のタイヤを装着していますので、一般的な24インチのタイヤを装着した自転車よりもふらつきにくいです。
スピードに乗った状態ではタイヤの大きな自転車の方が安定感がある
スピードに乗った状態では、タイヤの小さな自転車よりタイヤの大きな自転車の方が安定感があります。そのため、スピードに乗った状態では、タイヤの小さな「トートボックスSMALL」より、タイヤの大きな「トートボックスLARGE」の方が、車体は安定します。ただ、タイヤの小さな「トートボックスSMALL」は、幅広タイヤを装着することで車体を安定させ、小さなタイヤのデメリットを補っています。
大きいタイヤの自転車の方が漕ぎやすい
漕ぎやすい自転車は漕いでいる最中に腿(もも)があまり上がらず、漕ぎにくい自転車は漕いでいる最中に腿がかなりあがってしまいます。そして、大きなタイヤほど腿が上がりにくく、小さなタイヤほど腿が上がってしまいます。
そのため、タイヤの小さな「トートボックスSMALL」より、タイヤの大きな「トートボックスLARGE」の方が、漕ぎやすいです。
しかし、最近の20インチの自転車は、クランクの長さやシート角を調整するなどして、ずいぶんと漕ぎやすくなっています。
それでも、24インチの方が漕ぎやすいことには違いはないので、特に、重たい買い物袋やバッグなどを積んで、片道5km以上の距離をよく走るという方は、タイヤの大きな「トートボックスLARGE」を選択された方がいいかもしれません。
取り回しはタイヤの小さな自転車の方が行いやすい
自転車に降りてから(または、自転車に乗る前)の取り回しの行いやすさは、車体の軽さだけでなく、車体の重心の低さも影響します。そのため、タイヤの大きな「トートボックスLARGE」より車体が軽く、車体重心の低い、タイヤの小さな「トートボックスSMALL」の方が、取り回しは行いやすいです。
乗車可能最低身長の違い
「トートボックスSMALL」の乗車可能最低身長(※)は140cmで、「トートボックスLARGE」の乗車可能最低身長は148cmですので、身長が150cmくらいの方の場合、「トートボックスLARGE」だと、とっさの時に地面にしっかりと足が付くことができないかもしれません。
そのため、小柄な方の場合、安全面を考えるなら「トートボックスSMALL」を選択された方がいいかもしれません。
トートボックス SMALL
本体サイズ(全長×全幅)mm | 1710×580mm |
タイヤサイズ | 前輪:20インチ 後輪:18インチ |
フレーム | アルミ |
重量(kg) | 19.3kg |
ハンドル | セミアップ |
変速機方式 | 内装3段 |
一漕ぎで進む距離 | 1速:3.2m 2速:4.4m 3速:6.0m |
乗車可能最低身長 | 140cm |
サドル高さ(cm) | 74.5cm~89.0cm |
タイヤ | ファットタイヤ |
ライト | 点灯虫 (LEDオートライト) |
駆動方式 | チェーン式 |
BAAマーク | あり |
メーカー | ブリヂストン |
車種略号 | (TTB03T) |
価格(税込み) | 53,680円 |
最後に
ブリヂストンから発売されているトートボックスSMALLは、オシャレな外観でありながら、扱いやすく荷物をたくさん運ぶことができる実用性の高い、自転車になっています。
そして、身長や走行距離以外でトートボックスSMALLかトートボックスLARGE以外で迷われた場合は、漕ぎだし、停車する際のふらつきにくさを最優先させたい方はトートボックスSMALLを、走行中の安定感を最優先させたい方はトートボックスLARGEを選択されるといいでしょう。
それでは、あなたに一番合った自転車に出会うことを願いながら、トートボックスSMALLの説明を終わらせていただきます。最後までトートボックスSMALLの説明をお聞きいただき、ありがとうございました。
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