【同車種との比較あり】トートボックスLARGE（TTB43T）～トートボックス SMALL （TTB03T ）との違い～【BRIDGESTONE/ブリヂストン/TOTEBOX】

ブリヂストンから発売されているトートボックスLARGEは、「オシャレな自転車に乗りたい」「荷物をたくさん運べる自転車に乗りたい」「片道5kmを超える長い距離もあまり疲れず走りたい」「荷物をたくさん載せて運ぶけれど、できるだけ車体が重くない、丈夫な自転車に乗りたい」「荷物を載せるけれど、それなりのスピードで走りたい」という方におすすめの自転車です。

トートボックスLARGE T.Xサンドベージュ（ツヤ消しカラー）

トートボックスLARGE E.Xヴィンテージイエロー

トートボックスLARGE E.Xコバルトグリーン

トートボックスLARGE T.Xクロツヤケシ（ツヤ消しカラー）

※1.トートボックスLARGEの色は、T.Xサンドベージュ（ツヤ消しカラー）、T.Xクロツヤケシ（ツヤ消しカラー）、E.Xコバルトグリーン、E.Xヴィンテージイエローの4種類です。
※2.上の画像のリヤキャリヤ（後方の荷台）に装着してあるBOXバスケットは、フロント（前）側にも取り付けることができます。

（下の画像はトートボックスSMALLの前後にBOXバスケットを装着した際の画像です。）

画像出典：ブリヂストンサイクル株式会社

トートボックスLARGEの見た目はオシャレだけど実用性は？

「オシャレな自転車に乗りたいけど、実用性が伴っているかどうか心配」という方がよくいらっしゃいます。また、トートボックスLARGELについても「見た目はオシャレだけど実用性はどうなの？」と疑問に感じておられる方がおられると思いますので、ここではトートボックスLARGEの性能面の説明をさせていただきます。

トートボックスLARGEの特長

車体のねじれにくいアルミ製のタフフレームを使用しているため車体が重くない
長期間綺麗な外観を保つことができる
荷物をたくさん積んでいても漕ぎだしや停車する際は比較的ふらつきにくい
幅広のタイヤなので、一般的な小さなタイヤの自転車より、走行中車体が安定しやすいだけでなく、段差での衝撃も受けにくい
オールラウンダーハンドルなので加速しやすい前傾姿勢をとることができる
ハンドルを半固定する「くるピタ」により駐輪中自転車が倒れにくい、荷物の載せ下ろしが行いやすい

荷物をたくさん積める自転車なのに車体は車体が重くない

自転車の重さの目安（フロントバスケット・リヤキャリヤ標準装備）

軽い	18.0kg未満
やや軽い	18.0kg以上20.0kg未満
普通	20.0kg以上22.0㎏未満
やや重い	22.0kg以上24.0㎏未満
重い	24.0kg以上

荷物をたくさん載せる目的でつくられた自転車はある程度の耐久性を必要とするため、車体が重くなりがちですが、トートボックスLARGEの場合、軽い素材であるアルミ製のタフフレーム（※）を使用しているため、車体は重くありません。

（※）車体のねじれにくい丈夫なフレームのこと。ブリヂストンのシティサイクルでアルミ製のタフフレームを使用しているのは、アルベルト、エブリッジなど数台のみ。

＜お手頃価格の自転車に比べ長期間綺麗な外観を保ちやすい？＞
価格が3万円未満のお手頃価格の自転車の場合、パーツはほとんど鉄ばかりが使用されていますが、価格が約5万円のトートボックスLARGEの場合、パーツはアルミが多く使われています。そのため、トートボックスLARGEはお手頃価格の自転車より錆びにくく、長期間綺麗な外観を保つことができます。

荷物をたくさん積んでいても、タイヤの小さな自転車なので、漕ぎだしや停車する際は、大きなタイヤの自転車よりふらつきにくい

買い物袋や大きなバッグなどのたくさんの荷物を自転車に積んでいる場合、タイヤが大きければ大きいほど、漕ぎだしや停車する際にふらつきやすくなります。しかし、トートボックスLARGEのタイヤは小さいので、買い物袋や大きなバッグなどのたくさんの荷物を自転車に積んでいても、漕ぎだしや停車する際にふらつきにくくなります。

幅広のタイヤなので、走行中車体が安定しやすいだけでなく、段差での衝撃も受けにくい

トートボックスLARGEは、幅広のタイヤを装着しているため、一般的な24インチタイヤの自転車より、走行中車体が安定し、段差での衝撃も受けにくくなっています。

オールラウンダーハンドルなので加速しやすい前傾姿勢をとることができる

荷物をたくさん載せて走ることを想定して作られたトートボックスシリーズは、車体の安定感や段差での衝撃の受けにくさを重視して幅広のタイヤを装着しています。その一方で、トートボックスLARGEのハンドルは、前傾姿勢で運転できる、横方向にまっすぐなオールラウンダーハンドルのため、比較的スピードが出やすくなっています。

ハンドルを半固定する「くるピタ」により、駐輪中自転車が倒れにくい、荷物の載せ下ろしが行いやすい

画像出典：ブリヂストンサイクル株式会社

ハンドルを半固定する「くるピタ」により、車体が安定するために、駐輪中自転車が倒れにくいだけでなく、荷物の載せ下ろしが行いやすくなっています。

トートボックスLARGEとトートボックスSMALLとの違い

「トートボックスLARGE」と「トートボックスSMALL」の主な違い

一漕ぎで進む距離の違い
ハンドル形状の違い
タイヤサイズの違い
タイヤサイズの違いによる車体全長、車体重量の違い
タイヤサイズの違いによる小回りの利きやすさ、ふらつきにくさ、漕ぎやすさ、段差での衝撃の受けにくさ、取り回しの行いやすさなどの違い
乗車可能最低身長の違い

トートボックスLARGE	車種名	トートボックスSMALL
	画像
1780×580mm	本体サイズ(全長×全幅)mm	1710×580mm
前輪:24インチ後輪:22インチ	タイヤサイズ	前輪:20インチ後輪:18インチ
アルミ	フレーム	アルミ
20.6kg	重量(kg)	19.3kg
オールラウンダー	ハンドル	セミアップ
内装3段	変速機方式	内装3段
1速:3.4m 2速:4.7m 3速:6.4m	一漕ぎで進む距離	1速:3.2m 2速:4.4m 3速:6.0m
148cm	乗車可能最低身長	140cm
79.0cm～94.6cm	サドル高さ(cm)	74.5cm～89.0cm
ファットタイヤ	タイヤ	ファットタイヤ
点灯虫（LEDオートライト）	ライト	点灯虫（LEDオートライト）
チェーン式	駆動方式	チェーン式
あり	BAAマーク	あり
ブリヂストン	メーカー	ブリヂストン
(TTB43T)	車種略号	(TTB03T)
53,680円	価格（税込み）	53,680円

一漕ぎで進む距離の違い
トートボックスLARGEの一漕ぎで進む距離は、1速:3.4m 2速:4.7m 3速:6.4mで、トートボックスSMALLの一漕ぎで進む距離は、1速:3.2m 2速:4.4m 3速:6.0mですが、片道5kmまでの移動なら、疲れにくさはあまり変わりません。

ただ、数十センチの差でも、片道5kmを超えてくると疲れにくさの差が大きくなってきますので、片道5km以上の長距離をよく走るという方は、トートボックスSMALLより一漕ぎで進む距離の長いトートボックスLARGEを選択されてもいいかもしれません。

ハンドル形状の違い
トートボックスLARGEのハンドルは横方向に真っ直ぐなオールラウンダーハンドルです。一方、トートボックスSMALLのハンドルは自転車の後方に大きくカーブしているセミアップハンドルです。

セミアップハンドルはスピードの出やすい前傾姿勢をとれませんが、リラックスした姿勢で運転できるため、姿勢の面ではあまり疲れません。

オールラウンダーハンドルは力が入れやすく、スピードの出やすい前傾姿勢をとることができますが、慣れるまでは姿勢の面でやや疲れてしまいます。

タイヤサイズの違い、タイヤサイズの違いによる車体全長、車体重量の違い
トートボックスLARGEは、24インチ（前輪）のタイヤを装着しており、トートボックスSMALLは、20インチ（前輪）のタイヤを装着しています。

そして、トートボックスLARGEとトートボックスSMALLのパーツ素材は同じですが、これだけタイヤの大きさの違ってくると、車体全長や車体重量が違ってきます。

タイヤサイズの違いによる小回りの利きやすさ、ふらつきにくさ、漕ぎやすさ、段差での衝撃の受けにくさ、取り回しの行いやすさなどの違い
トートボックスLARGEとトートボックスSMALLの主な違いの一つは、タイヤサイズ違いですが、タイヤサイズの違いで小回りの利きやすさ、ふらつきにくさ、漕ぎやすさ、段差での衝撃の受けにくさ、取り回しの行いやすさなどが違ってきます。

タイヤサイズの違いでどのようなことが変わってくる？

「参考　24インチタイヤの自転車と20インチタイヤの自転車との違い」

24インチ自転車		20インチ自転車
20インチより小回りが利きにくい	小回り	24インチより小回りが利きやすい
20インチよりふらつきやすい	漕ぎだし	24インチよりふらつきにくい
20インチよりふらつきやすい	停車する際	24インチよりふらつきにくい
20インチより安定感がある	スピードに乗った状態	24インチより安定感がない
20インチより漕ぎやすい	漕ぎやすさ	24インチより漕ぎにくい
20インチより受けにくい	段差での衝撃	24インチより受けやすい
20インチより行いにくい	取り回し	24インチより行いやすい

タイヤの小さな自転車の方が小回りは利きやすい
タイヤの大きな「トートボックスLARGE」より、タイヤの小さな「トートボックスSMALL」の方が、小回りは利きます。そのため、人通りが多い場所や狭い路地などでは、タイヤの小さな「トートボックスSMALL」の方が、扱いやすいです。

20インチと24インチを比べると漕ぎだし、停車する際にふらつきにくいのは20インチ
24インチの「トートボックスLARGE」より、20インチの「トートボックスSMALL」の方が、車体重心が低いです。そのため、漕ぎだしや停車する際は、24インチの「トートボックスLARGE」より、20インチの「トートボックスSMALL」の方が、ふらつきにくくなります。

因みに、20インチの「トートボックスSMALL」は車体を安定させやすい幅広のタイヤを装着していますので、一般的な20インチのタイヤを装着した自転車よりもふらつきにくいです。また、24インチの「トートボックスLARGE」も車体を安定させやすい幅広のタイヤを装着していますので、一般的な24インチのタイヤを装着した自転車よりもふらつきにくいです。

スピードに乗った状態ではタイヤの大きな自転車の方が安定感がある
スピードに乗った状態では、タイヤの小さな自転車よりタイヤの大きな自転車の方が安定感があります。そのため、スピードに乗った状態では、タイヤの大きな「トートボックスLARGE」の方が、タイヤの小さな「トートボックスSMALL」より、車体は安定します。ただ、タイヤの小さな「トートボックスSMALL」は、幅広タイヤを装着することで車体を安定させ、小さなタイヤのデメリットを補っています。

大きいタイヤの自転車の方が漕ぎやすい
漕ぎやすい自転車は漕いでいる最中に腿（もも）があまり上がりませんが、漕ぎにくい自転車は漕いでいる最中に腿がものすごく上がります。そして、大きなタイヤほど腿が上がりにくく、小さなタイヤほど腿が上がってしまいます。

そのため、タイヤの大きな「トートボックスLARGE」の方が、タイヤの小さな「トートボックスSMALL」より、漕ぎやすいです。

しかし、最近の20インチの自転車は、クランクの長さやシート角を調整するなどして、ずいぶんと漕ぎやすくなっています。

それでも、24インチの方が漕ぎやすいことには違いはないので、特に、重たい買い物袋やバッグなどを積んで、片道5km以上の距離をよく走るという方は、タイヤの大きな「トートボックスLARGE」を選択された方がいいかもしれません。

取り回しはタイヤの小さな自転車の方が行いやすい
自転車に降りてから（または、自転車に乗る前）の取り回しの行いやすさは、車体の軽さだけでなく、車体の重心の低さも影響します。そのため、タイヤの大きな「トートボックスLARGE」より車体が軽く、車体重心の低い、タイヤの小さな「トートボックスSMALL」の方が、取り回しは行いやすいです。

乗車可能最低身長の違い
「トートボックスLARGE」の乗車可能最低身長（※）は148cmで、「トートボックスSMALL」の乗車可能最低身長は140cmですので、身長が150cmくらいの方の場合、「トートボックスLARGE」だと、とっさの時に地面にしっかりと足が付くことができないかもしれません。

そのため、小柄な方の場合、安全面を考えるなら「トートボックスSMALL」を選択された方がいいかもしれません。

（※）自転車にまたがった際に両足のつま先を地面にギリギリ接地できる身長

トートボックス　LARGEのスペック、その他（最後に）

トートボックス LARGE

本体サイズ(全長×全幅)mm	1780×580mm
タイヤサイズ	前輪:24インチ後輪:22インチ
フレーム	アルミ
重量(kg)	20.6kg
ハンドル	オールラウンダー
変速機方式	内装3段
一漕ぎで進む距離	1速:3.4m 2速:4.7m 3速:6.4m
乗車可能最低身長	148cm
サドル高さ(cm)	79.0cm～94.6cm
タイヤ	ファットタイヤ
ライト	点灯虫（LEDオートライト）
駆動方式	チェーン式
BAAマーク	あり
メーカー	ブリヂストン
車種略号	(TTB43T)
価格（税込み）	53,680円

最後に
ブリヂストンから発売されているトートボックスLARGEは、オシャレな外観でありながら、比較的長い距離を走れるだけでなく、荷物をたくさん運ぶことができる実用性の高い、自転車になっています。

そして、身長や走行距離以外でトートボックスLARGEかトートボックスSMALL以外で迷われた場合は、漕ぎだし、停車する際のふらつきにくさを最優先させたい方はトートボックスSMALLを、走行中の安定感を最優先させたい方はトートボックスLARGEを選択されるといいでしょう。また、片道5km以上の距離をたくさんの荷物を積んでよく走るという方も、トートボックスLARGEを選択されるといいでしょう。

それでは、あなたに一番合った自転車に出会うことを願いながら、トートボックスLARGEの説明を終わらせていただきます。最後までトートボックスLARGEの説明をお聞きいただき、ありがとうございました。